舞台監督の進行表の作り方と注意点
■ はじめに
舞台監督の仕事を語るうえで、進行表は欠かせません。
むしろ現場では、
「進行表=舞台監督の力量」
と見られることも少なくありません。
進行表は単なるスケジュール表ではなく、**舞台を安全かつスムーズに動かすための“設計図”**です。
この記事では、
✔ 進行表とは何か
✔ 作成手順
✔ 現場で本当に使えるポイント
を、実務目線でわかりやすく解説します。
■ 進行表とは?舞台監督にとっての役割
進行表とは、「いつ・誰が・何をするか」を時系列でまとめた管理表です。
● 進行表で管理する主な内容
◎ 時間(分単位)
◎ シーン・演目
◎ 出演者の出入り
◎ 転換内容
◎ 照明・音響・映像のキュー
◎ 注意事項・安全確認
進行表がしっかりしている現場ほど、トラブルが起きにくく、修正にも強い。
■ 進行表を作る前に準備するもの
進行表は、いきなり作り始めてはいけません。
まずは情報を集めることが重要です。
● 必要な事前資料
◎ 台本・構成台本
◎ 演出プラン
◎ 舞台図面
◎ 出演者リスト
◎ 照明・音響プラン(仮でも可)
◎ 会場の使用可能時間
情報が曖昧なまま作ると、後で修正だらけになり現場が混乱します。
■ 進行表の基本構成(テンプレート)
進行表はExcelやスプレッドシートで作成されることが一般的です。
■ 進行表の作り方|5つのステップ
① 全体の流れを通しで把握する
まずは台本を読み、全体構成と尺感を掴みます。
◎ 開演〜終演までの総尺
◎ 転換の回数
◎ 山場のシーン
② 時間軸を先に作る
次に、時間列を先に埋めるのがポイント。
◎ 分単位で区切る
◎ 余裕時間(バッファ)を入れる
きっちり詰めすぎないのがプロの進行表です。
③ シーン・転換を書き出す
シーンごとに
◎ 出演者
◎ 転換内容
◎ 舞台上の状態
を整理して記載します。
④ 照明・音響キューを入れる
Cue番号・フェード時間・SE内容などを明確にします。
◎ Cueは簡潔に
◎ 曖昧な表現はNG
⑤ 備考欄で「事故を防ぐ」
備考欄はとても重要です。
例:
◎ 暗転時足元注意
◎ 転換中立ち位置注意
◎ ケーブル横断あり
進行表は「安全管理表」でもあります。
■ 良い進行表・悪い進行表の違い
❌ 悪い進行表
◎ 情報が多すぎて読めない
◎ 修正履歴が分からない
◎ 専門用語がバラバラ
⭕ 良い進行表
◎ 誰が見ても理解できる
◎ 変更点が明確
◎ 現場で即使える
「自分用」ではなく「チーム用」に作ることが大切です。
■ 進行表で信頼される舞台監督の共通点
◎ 修正が早い
◎ 情報共有が的確
◎ 当日も即座に更新できる
◎ 口頭説明と一致している
進行表は、舞台監督の思考を“見える化”したものです。
■ まとめ
進行表は、舞台監督にとって最も重要な武器です。
✔ 現場を止めない
✔ 人を迷わせない
✔ 安全を守る
この3つを実現するために、進行表は存在します。
丁寧に作られた進行表は、それだけで現場の信頼を勝ち取ります。
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